「脱水症状の原因と起こさないための補水方法とは・・・ 」
毎日暑い日が続いていますが、そのため脱水症状になり救急搬送されるかたが多くなっています。特に高齢者ほど脱水症状を起こしやすいと言われていますが、ではなぜ年を重ねると上手く水分補給が出来なくなるのでしょう。
- 高齢者は身体の中の水分が減っても「喉がかわいた」といった自覚症状が出にくい。
…喉がかわいていなければ水を飲まないので、身体の水分が減っていきます。
- 食事量の減少。
…若い時より食事量が減ってきますので、食事中の水分摂取も少なくなります。
- 降圧剤や利尿剤の服用。
…血圧を下げる降圧剤や利尿剤を服用している方は、薬の作用により小便が多く出ます。担当医師と相談して水分摂取してください。
- 筋肉量の減少、腎臓機能の低下。
…若い時よりも筋肉量は減少しますし、腎臓機能も低下してきます。これらも脱水症状を起こす要因の一つです。
- コーヒー、紅茶、日本茶、ウーロン茶などの摂取。
…カフェインは利尿効果があります。カフェインの入った飲み物は控えましょう。
ただし麦茶にはカフェインは入っていませんので摂取しても心配ありません。
- 飲酒
アルコールは利尿効果があるばかりではなく、体内でアルコールを分解するのに大量の水分を必要とします。アルコールを水や炭酸水で割って飲んだとしても水分補給にはなりません。コップ一杯のビールでも飲酒後は必ずコップ一杯以上の水分を摂ってください。お酒は脱水症状の一番の大敵です。
―上手な水分補給―
朝目覚めたらコップ一杯、食事の度にコップ一杯、入浴前にコップ一杯、入浴後にコップ一杯、就寝前にコップ一杯を摂取しましょう。これらは最低限です。これでも充分とはいえません。
ウォーキングなどの運動中は15分に一回は水分を摂りましょう。
スポーツドリンクはコーラやサイダーなどと同じ清涼飲料水です。ミネラル分は入っていますが、糖分も多く入っています。血糖値の高い方やダイエット中の方にはお勧めしません。
摂取する時は水で半分に割って飲まれるといいでしょう。ただし味は落ちます(笑)
汗や尿と一緒にミネラル分も多く排出されます。したがって摂取するのは水だけではなくミネラル分も取りましょう!
ミネラルの多い食品としては梅干しがいいでしょう。1日1個塩分濃度の高めの梅干しを摂りましょう!
脱水症状は高齢者がなりやすいと言われていますが、決して若い人はならないわけではありません。多くの若者も救急搬送されています。過信は禁物です。
★心臓病、腎臓病、その他内臓疾患などで水分制限をされている方は、医師に相談の上、水分補給をしてください。