寒くなると(または冬になると)身体が痒いのは?2
では(対策)ですが、その前に「乾燥」について整理しておきましょう。
冬場、太平洋側特に関東地方では雨が降らず空気が「乾燥」します。
そして空気が乾燥すると呼吸器系の喉や鼻腔も乾燥しやすくなり風邪をひきやすくなります。
しかし今回は「皮膚」、「肌」のかゆみの原因についての「乾燥」ですので(喉、鼻)と(皮膚、肌)の乾燥をここでは分けて考えましょう。(マクロ的には両者は同じことですが)
(皮膚が乾燥する原因と対策)
その1、電気式の暖房器具です。
電気こたつ、電気毛布(掛け&敷き)、電気ストーブ、電気カーペット、エアコン・・・etc
電気式の暖房器具は水蒸気を発生させないので乾燥が激しいです。
特に電気毛布、電気カーペットなど直接皮膚に触れるものはいけません。
その中でも電気毛布は特にいけません。
人間は就寝中に汗をかきます。高齢者でも結構な量の汗をかきますが、そのかいた汗を電気毛布はすぐに蒸発させてしまいます。肌を潤す暇などありません。
生きながら干物を作っているようなものです。
したがって電気式の暖房器具は使い方を考えなければなりません。
ではどうすればいいのか?
まず暖房器具はなるべくガスストーブや石油ストーブに変えましょう。
直接炎がでる暖房器具は水蒸気が発生します。
加湿器を設置するのもいいでしょう。
しかしここで言いたいのは電気式の暖房器具がお肌の乾燥に良くないと言いたいだけです。加湿器、石油、ガスストーブから発生する水分だけでお肌の乾燥を防ぐことは難しいです。
「高価な加湿器をいくつもつけているからお肌は乾燥しません!」などとは思わないでください。(呼吸器には良いです)
電気毛布はたとえ最弱にしたとしても就寝中につけっぱなしは良くありません。
スイッチの入った毛布と触れている時間中ず~~~と皮膚から水分が奪われ続けています。
したがってタイマーを使用して途中で切れるようにしたり、または途中からスイッチが入ったりしてもいけません。
対策としては電気毛布は就寝前にスイッチを入れて充分に暖めてください。そして布団に入ると当時にスイッチを切ってください。
また湯たんぽ(電気式ではないもの)を足元に置いたり、五本指の靴下を履いて寝たり、肩から冷気が入るのを防ぐ寝具にしたり・・・と工夫してください。就寝中のカイロは熱さに気づかず低温火傷になりやすいのでおすすめしません。
次回は別の原因と対策のつづきです。