寒くなると(または冬になると)身体が痒いのは3
その2、入浴です。
冬場台所で食器をお湯と洗剤を使って素手で洗っていると手が乾燥してひび割れてきたりした経験のある人も多いでしょう。
食器や調理器具に付いた油性の汚れはお湯と洗剤を使用すると簡単に落ちてくれます。
そしてその時一緒に手の油分も落ちてしまいカサカサの手荒れを起こしてしまいます。
これと同じ現象を起こしているのが入浴やシャワーです。
しかしだからと言って冬場に水風呂に入るわけにもいきません。
温かなお湯につかるのは血行を良くし新陳代謝を高める効果があり健康にも良いことです。
入浴は一方で身体に良くていっぽうでは皮膚の乾燥を招く・・・難しいですね!
ではその対策は・・・
①入浴回数を減らしましょう!
毎日入浴していた人は2日に1回。
2日に1回の人は3日に1回と入浴回数が減れば乾燥する機会も減ります。
冬場は夏ほど汗をかきません。乾燥肌の人は特にそうです。
入浴回数を減らすことによってバリアのはがれる機会を減らそうということです。
②入浴剤を入れましょう!
入浴剤といっても何でもよいというわけにはいきません。
「対お肌乾燥用」のものでなければ意味がありません。
「お肌を乾燥から守る」「カサカサ肌の方に」「お肌の潤いに・・」「米麴・・・」などをうたっている製品がいいでしょう。
一方「身体の芯から温まる」「いつまでもポカポカと湯冷めしにくい」「○○温泉の湯」などは今回の趣旨とは違います。
➂身体を石鹼で洗わない。(ボディシャンプーも含む)
(お湯+石鹸+ゴシゴシこする)=皮膚のバリアが取れていく。です。
これをされるとどんなにケアしても痒みはなくなりません。
よく石油製品のナイロンタオルでするから良くないという人がいますが木綿でしてもヘチマでしても同じです。
また痒みのある個所をゴシゴシするととても気持ちがいいので余計にしてしまい、さらにバリアがとれて痒くなる・・・という悪循環に陥ります。
したがって決して痒みのある個所は洗わないでください!
ではどうすれば・・・?
まず石鹸またはボディシャンプーを手のひらで泡立ててください。
そしてその泡立てた手で足の指の間、陰部、脇の下を洗ってください。
それらの個所は分泌物の多い個所で不衛生になりやすいからです。そのほかは一切洗わないでください。
襟が汚れるのが気になる人はその箇所に痒みがない人に限り後頚部をやさしくなでるように洗ってください。
決してタオルを使ったり、ゴシゴシこすったりしてはいけません。
手のひらでやさしく洗ってください。
頭が痒い人でよく洗髪する人は洗髪回数を減らしたり、頭皮を乾燥から守る保湿剤などを利用してみるのもいいと思います。
④乳液で潤いを・・・
入浴後はすぐに全身乳液を塗りましょう!
ポイントは首から下全部です。決して痒みのある所だけ塗るのではありません。
乳液は高価なものを少量塗るよりも安価なものをたっぷりと使いましょう!
⑤かゆみ止めの軟膏。
最後にかゆみ止めを塗りましょう!
ここで間違えてはいけないのがあくまで「皮膚の乾燥による痒みが原因」ですので、「皮膚の乾燥による痒みに効く薬」を塗りましょう!「あせも」や「虫刺され」による痒みを止める薬ではダメだということです。
どの製品がいいかわからない場合は薬剤師さんに相談しましょう!
次回は「まとめ」です。