運動機能障害でお悩みの方
四十肩、五十肩
40代から50代に多い症状でこの名称が使われていますが、いわゆる俗称で病名ではありません。
30代後半になる人もいれば80代でなる方もいます。
病名としては一般的に肩関節周囲炎や石灰沈着性腱板炎などが含まれます。
症状としては安静時痛のある人と肩の運動時痛だけの人がいます。
具体的には安静時痛のある人は夜間の就寝時に痛みが激しく眠れない人がいます。それに加えて運動時も痛みます。
肩の運動時痛だけの人は安静時は痛まないが、衣服の着脱時の痛み。帯が結べない。電車のつり革につかまるのがつらい。女性では下着のホックの着脱がつらい。など多岐にわたります。
治療としては安静時痛のある人はまず肩関節の炎症を抑えるところから始まりますので、ない人とくらべると少々時間がかかります。
病院では痛み止めの飲み薬や湿布、痛み止めの注射をして終わり。のところが多いです。(すべての病院がそうだと言っているのではありません。専門的に診ているところは細かく丁寧に診ています。)
もちろんそれで寛解してくれればいいのですが、なかなか良くならないようでしたら鍼治療はとても効果的です。
「何か月も痛みを我慢しないでもっと早く来ればよかった!」というお声を良くかけられます。
どうぞ安心してご相談ください。
足底筋膜炎・モートン病
足底筋膜炎もモートン病もどちらも足の裏が痛くなる疾患ですが、痛くなる部位と原因が違います。
またどちらも鍼治療の適応症です。
足底筋膜炎は
足裏の中心から踵にかけて痛がる人か多いです。
原因は足の裏の踵(かかと)から足趾に向かってある足底筋膜という靭帯が炎症を起こしたことによります。
ランニングなどのスポーツ、長時間の立ち仕事、肥満、加齢、クッション性のない硬い靴の使用・・・などがあります。
症状は、歩き出すと足の裏が痛みだしたり、なかには立っているだけで痛む人もいます。
一般的な治療は一時的に運動を控えてもらったり、クッション性の高い靴を履いたり、サポーターをしたり、痛み止めの飲み薬や貼り薬を処方してもらいます。
ひどくなるとステロイド注射や手術をするかたもいます。
モートン病は
足の裏の足の指の付け根部分(多くは第2趾~第4趾)が痛くなります。
原因はその部分の神経が骨や靭帯に圧迫されることによって痛みが出ます。腫瘤が圧迫する場合もあります。
中年以降の女性に多く、ハイヒールを履いたりつま先に長時間体重がかかったりすると起こりやすいです。
一般的な治療はヒールの高い靴をやめてクッション性の高い靴に替える。痛み止めの飲み薬や貼り薬を処方してもらう。ですが、ステロイドの神経ブロック注射や手術をする方もいます。
どちらも鍼は適応症です。なかなか治らない方はもちろんのこと、ステロイドや手術をする前にぜひ鍼治療をお勧めします。
『もっとはやく鍼で治療すればよかった!』は当院の鍼治療を受けた患者さんの常套句です。
シンスプリント
シンスプリントは骨膜に炎症が起こるために症状が現れます。脛(すね)に負担がかかる動作によって引き起こされます。
脛全体の下から1/3程度のエリアが痛むのがほとんどです。
初期段階ではスポーツ時だけの痛みですが進行すると痛みが強くスポーツするのが困難になります。
シンスプリントを発症した人の多くは練習のし過ぎ、オーバーワークの傾向にあります。
小中学生などの成長期で筋肉が十分に備わっていない世代が激しい運動をすると脛に負担がかかり骨膜が炎症を起こします。
また成人している人でも急に激しい運動をすることでシンスプリントに悩まされることがあります。
シンスプリントは鍼灸の適応症状です。他の治療でなかなか治らない方、大会や試合が近く少しでも早く治りたい方、当院の鍼治療をお試しください。