過敏性腸症候群(IBS)・月経痛(生理痛)
症状
小学校入学時頃より下痢を頻繁にするようになり、13歳ごろ過敏性腸症候群と診断される。
現在ガスが溜まりやすく下痢しやすい。
また生理痛もあり、生理時は腰痛、下腹部痛、下痢、眠気がある。
普段から寝つきが悪く食欲もなし。手足も冷えていつも湿気を帯びている。
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来院者
女性
20 代
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期間
2023年12月 ~ 2024年4月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
16回~20回
施術と経過
(初診)自律神経を整えるために背中に鍼をし、婦人科を整えるために下肢に鍼をし、消化器系を整えるために下腿と臀部に鍼をした。
(2回目)前回の治療後よく眠れた。現在生理中で、いつも生理初日、2日目は下痢がひどいとのこと。前回同様の治療と腹部が張っていたので前腕に鍼をした。治療前に腹痛があったが、治療後痛みがなくなった。
(4回目)下痢、腹痛ともに減ってきた。手足の汗も以前ほどではなくなった。眠りも良くなってきた。足も治療前は冷えていたが治療後やや温かくなった。また食生活でのアドバイスをした。
(9回目)年末休暇中に生理があったが、痛みがなかった。痛みのない生理の経験が今まで無かったので不思議な感覚とのこと。
下痢も以前よりずっと良く軟便程度のものがあったとのこと。
前回治療後、非常に体調が良かったが、海外の整腸剤を多く服用したら再び下痢しだした。
インターネットの情報に安易に左右されないように食生活のアドバイスを追加した。
(10回目)サプリを全部やめたが後遺症でガスが溜まる。下痢もあり6回/日ぐらいトイレに行く。
非常に良い方向に向かっていた体調が、体質と合わない海外のサプリ(整腸剤)の多用により再び悪化してしまったようだ。
今までと同様の治療を続ける。
(11回目)ガスは7割減り、下痢もしなくなった。また足も湿って冷えていたが、湿り気がなくなり温かくなっていた。
(12回目)下痢もなく体調良好。ガスは電車の中や人と会っているときは出るが一人の時はほぼ無くなった。
(14回目)生理中に二日ほど便がゆるかったことがあったが、生理痛はなかった。
(16回目)不規則な生活が続いたのでガスが出るようになったが下痢はしていない。
(18回目、前回から2週間後)一週間前に生理が始まったが生理痛はなく、食欲もあり、良く眠れ、便通も良い。規則正しい生活ができるようになり、仕事もはかどり収入も増えた。
使用したツボ
まとめ
幼少期からの下痢症や当時のご家庭の様子などから本人も気づかない精神的なものが根底にあったようだ。
それが過敏性腸症候群や生理痛に多大な影響をあたえていたと思われる。
したがって消化器系や婦人科系の症状にとらわれ過ぎず、自律神経を整えて広く心の安定感を得られるように努めた。
担当スタッフ